ピアノハウスジャパン・Blog

ピアノハウスジャパンは、神奈川県座間市・大和市に渡ってピアノ修理工場・ショールーム・音楽教室を営む会社です。社員全員がピアノと音楽をこよなく愛するピアノ技術者。このブログはそんな弊社の社員たちによる、ときにはまじめな、ときには気ままな日記です。
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steinway修理記録
こんにちは。モリリです

本人も忘れるほど久しぶりのsteinway修理記録です。

今回のテーマは「フレーム合せ」

あまり聞き慣れない言葉ですが、響鳴板の上にフレームをバランスよく適切に乗せる、
という意味です


次の写真を見てください

 
響鳴板のダボの説明


響鳴板の縁に沿って、2つ1組の木製のダボ(赤丸の部分)が等間隔にならんでいるのが
分かりますでしょう。
この2つ1組のダボの中心に、フレーム固定用のビスを通す穴があけられています。




このダボの上にフレームの縁が乗っています
フレームは次の写真にみられるような形をしています





響鳴板上のダボを除けば、フレームと接触しているのはピン板と本体支柱から
伸びている数箇所のフレームボルトだけです。

上の写真ではピン板は新聞で隠れています。
フレームボルトは響鳴板に3箇所ほど丸い穴が開いているのが見えると思いますが、
その位置にきます。

 


フレーム合せの目的の一つは・・・

フレームをダボの上にバランスよく、正確に乗せる  ということです。

すべてのダボとフレームが接触しており、力が平均的に分散して乗っている状態が理想的です。

このバランスが崩れていると、
フレーム固定用ビスでフレームを響鳴板の上に止めたとき、
フレームおよび本体にビス締めによるひずみが生じます。
このような状態ではより良い響きは期待できません

フレーム合せのもう一つの目的は、

「弦圧」を回復すること  にあります。

「弦圧」を回復するという目的だけならば、他の方法を採用することもあるのですが
木製ダボの高さを平均して全体的に低くすることによっても、弦圧を回復することができます。

(響鳴板に対するフレーム高さが相対的に低くなりますので、フレームを
基準とした駒の高さが相対的に高くなり、結果として弦圧が大きくなります。
steinway修理記録参照。)

フレーム合せを終えた後、響鳴板にフレームを乗せた上体で響鳴板を叩くと、
響鳴板から生じる木製の音と、フレームから生じる金属質の音が一体となって良く響きます。

フレーム合せに新しい弦、新しいハンマーが加わると、ピアノの音は見違えるように
豊かに蘇るのです









| steinway C 修理記録 | 17:32 | - | - |
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